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SSTECH by DC2017による評点=60点の代表的評価・評点項目を表示

A 探求
空間の形や大きさ、それを構成する素材、光と影が作る雰囲気等から子供は様々な印象を受け、想像力がかきたてられる。自分の場所、お父さんの場所、ハレの場所、心休まる場所など空間の違いを意識して家の中の世界地図を構成する。また書籍から、テレビから、親子の会話から知的な刺激を受けて知の世界にも居場所が広がる。そして家族のきずなを深めることで、自分と家族や親戚との関係、味方である大人たちの中の自分の立ち位置を確認し、信頼関係を深めることができる。子供は探求を通じて自分の世界を作り、そこに何かを発見し、考え、調べ、理解を試みながら、自分で学ぶ。探求のプロセスを促すことで深く広い知識や判断基準の引き出しを作ることができる。

多様な空間

子供にとって家の中の空間は常に違う刺激を与えてくれ世界を広げてくれる。階段で本を読んだり、吹抜けに大きな空を想像したり。和室には怪物が居たりキッチンは色々なものが作られる工場に見えるかもしれない。子供の想像力をかきたて、感受性をはぐくみ、世界の中の自分の位置を確認させるような多様な空間が集まった家は毎日が冒険となって子供に刺激を与え続ける。

連続した大空間

いすや移動机が置ける屋外空間

屋外空間と室内のフラット床面接続

広い踊り場

目線の高さを変える:小上り

吹抜け

父のスペース

知的世界の入り口

書籍の中に広がる知の世界に入るきっかけを与えれば子供は自由にその世界を探求し、何かを感じて学んでくる。書籍を読むだけではなく自分の考えと照合したりためしに何かを作ってみたり。その作業に入りやすい環境を用意すれば、子供は親に言われなくても色々なことを始め、感じ、学ぶ。

造作本棚

造作本棚(トイレ内)

本棚階段


B 表現
自分の発想で作ったものを飾ったり、空間自体に手を加えたりすることは、家の中で自分の世界を提案し、表現し、親にその承認を迫る事である。親に認められることで自分の居場所が確立され、親との関係に安心感が生まれる。自己表現が自信につながり学びと好奇心が増大する。子供が自らの考えで家の中の景色を変えたいと思い、それを承認し、容認する仕掛けを用意することで、子供はその誘いに応えてくれる。

製作を促すスペース

感じたこと、考えたことを絵に描いて、言葉を記して、折り紙や習字、工作などありとあらゆる手段で表現をする。そのために集中できる場所。安心して政策に没頭できる場所を家の中に作り、自分と向き合う。

子供が集中できるスペース

移動机

製作物を発表する場所

作成したものを飾り、親や兄弟に楽しんでもらう。自分の成果を示すスペースが家の中にあるという事は自分の存在や帰属が認められるという事であり、その家が居心地が良く、安心できる場所であることを再確認できる。作業を促す仕掛けを複数用意することで気分や状況に応じて表現したいという自己欲求に即応できるようになる。

作品ギャラリー

トイレ内のカウンター

大判収納可能な造作本棚


C 共有
自分の表現を認めてもらい、反応してもらう。家族の中で経験や評価や価値観を共有し、意見をしてもらう事で子供は自分の存在を確認し、自我の意識が芽生え、家族の一員としての在り方を試行錯誤し、考えをさらに深めて新たな探求を始めることができる。双方向の表現や関与と家族の中の自分という意識によって共有のプロセスがより深く、より効果的に行われるようになる。家族の中の自分を活かすためのコミュニケーションの仕掛けを多く取り入れる事で、家自体が成長の器となる。

空間の共有と連続

親子の間でお互いの存在や気配が常に感じられるような空間構成は、家庭内のコミュニケーションを促すための基本といえる。生活の動線が交わったり、視線が届くようなしつらえが多くあることで、自然とお互いを意識する機会が増えてコミュニケーションにつながる。

動線の交わりと視認性

コミュニケーショントライアングル 

ダイニング学習テーブル

広がりルーブルミラー

空間のつながり:父と子のスペース

空間のつながり:兄弟のスペース

双方向コミュニケーション

コミュニケーションによって価値観、意見などを共有し、家族の絆が強まる。家庭内の人間関係の基本がしっかりできている子供は、学校や社会でも成功しやすいと言える。この関係性を家族間で築くために、書く事や書籍の共有を通じて相互にメッセージを発することに注目し、そのための道具を活用する。

落書き壁(作り付け)

回転本棚(家具)



D 感性と記憶
コミュニケーションによって価値観、意見などを共有し、家族の絆が強まる。家庭内の人間関係の基本がしっかりできている子供は、学校や社会でも成功しやすいと言える。この関係性を家族間で築くために、書く事や書籍の共有を通じて相互にメッセージを発することに注目し、そのための道具を活用する。

記憶に残る建築的特徴

友達に自慢できる建築的な特徴、大人になっても思い出し、自分の子供に伝えたくなるような原風景、建築性の高い優れたデザインなど、記憶に残る自宅の印象は、子どもの感性を磨くとともに、世代を超えた家族の共有財産ともなりえる。

記憶に残る素材と体験

日常の何気ない音の記憶、自然素材に触った時の固さや柔らかさ、冷たさと温もり、ざらざら感とつるつる感、痛い、熱いなど現実のモノとの関わりで感じること、そして光の色や強弱、景色の魅力やそれを引立ててくれる透明度の高いガラス窓等、五感の刺激を最大化する要素を住宅に盛り込むことで少しずつ子供の原体験を豊かにし、感受性の発達を図る。

自然素材を活かしたアクセントウォール

自然素材の床(無垢・挽板・い草畳)

キッチンに近いふろ場の水遊び

ガスコンロ

庭やバルコニーの水遊び

自然との関係性

季節の移り変わりや自然の移ろいを日々感じることで人間と自然の関係性を意識することにつながる。季節の変化を伝えるのにふさわしいのは植物であり、草花から樹木まで四季を表現してくれる。また日本文化の一端として四季を愛でるちょっとした仕掛けも子供の感性に訴えかけ、その記憶に残してほしい。



E 健康環境
探求、表現、共有のプロセスが回り出し、五感に刺激を受取るための基盤として健康な生活の場としての住宅の基本性能も重要である。それにはシックハウス問題とされる化学物質の低減も含まれる。さらに将来の日本や地球の在り方を左右するエネルギー消費や温暖化対策を意識できる自宅は、家を建てるものの責任として理解を深める点でも、またこれからの世界に共通化しつつある価値観の一つを体験する点でも重要であると思われる。

室内空気環境

建材から発生する有機物など有害物質の発生状況を確認し、健康的に過ごせる室内環境を担保する。

シックハウス測定

建物の耐震・環境性能

夏冬の日射をコントロールしたり、ヒートアイランド対策として屋根の仕様を考えたり、環境負荷の低い住空間を作るうえでのデザインや建築仕様は最善のものを採用する。

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